日本の「紅白」は何故「赤白」ではないのか2021年1月13日

2021年に突入し、今年は例年とは異なる年末年始を過ごされた方も多いかと思います。
新型コロナウイルスが猛威を振るい、12月の忘年会シーズンにありながら人数制限の会食や会食禁止。
またクリスマスも自粛ムードで、街の煌びやかなイルミネーションがなければ不気味な風景となっていたと思います。

こんなご時世で、忙しくて盛り上がる年末年始を自宅で過ごさざるを得ない昨今。
テレビ番組やエンターテイメント業界の演出や企画も変化してきています。
番組は変化しつつも、一方で長年親しまれている番組もあり「NHK紅白歌合戦」は1951年から毎年大晦日に放送されています。


今までは「紅白」という言葉がお馴染みすぎて疑問にも思わなかったのですが、よく考えてみると「赤白」ではなく「紅白」とされているのは何故か。
そこには諸説ありますが、中国からの影響もあるそうです。

日本では「紅白幕」や「紅白饅頭」、「紅白餅」などのおめでたい場や縁起の良いとされるものに「紅白」が使われます。
でも何故「赤」を使わないかというと「赤」は「赤裸裸」「赤貧(貧しい)」などあまり良い言葉として使われないことも多いようで、一方で「紅」は中国では演技が良い色とされていて「好ましく魅力的な色」とされているようです。

また紅白には赤色が赤ちゃん、白色が死や別れを意味し、2つの色を組み合わせることによって人生そのものを表現し、お祝いやおめでたい場に、紅白幕を使用するようになったと考えられています。

そう考えるとアジアの国旗に「アカ色」が多いのも、妙に納得してしまいます。
日本の国旗も日の丸で「紅白」であることから、「紅白」という漢字の成り立ちが分かると、より一層紅白の食べ物を有り難く感じれられるものです。

引用:https://mag.japaaan.com/archives/89775