お菓子でSDGsの取り組み〜カンボジアでの活動企業の話〜2020年12月6日

今は「SDGs」というワードをよく耳にしますが、これらの問題解決にお菓子が役立っている具体例をご紹介します。

近年目覚しい経済成長を遂げているカンボジアですが、人口の約75%が暮らす農村部では、経済格差から貧困で多くの人が苦しんでいます。そんなカンボジアの社会問題の一つが「子どもの栄養不良」で、年間推定で6万人~9万人の子どもに栄養治療が必要な状態に陥っています。

朝食を摂ることができない子ども達は、空腹で授業に集中できず成績不振で退学するケースや、食事が十分に取れずに必要な教育が受けられず、将来の職業選択が少なくなってしまい、ひいては貧困の連鎖につながる可能性が高いのです。

そんなカンボジアの子ども達の栄養状態改善のために立ち上がった「社会的企業NOM POPOK(ノム ポポー)」の活動が素晴らしいのです。

子ども達にお菓子を通して栄養の大切さを知ってもらいながら、健康的な食選択ができるようになるよう学校で栄養教育も実施し、植物や大豆、パームシュガーといった、カンボジア国内の農村でとれた食材を含む栄養豊富な自然な味付けのお菓子を幼稚園や小学校、病院に届けているそうです。

クッキーにはビタミン豊富なモリンガや栄養価が高いコウロギを練りこんでいるらしく、お菓子だからこそできる工夫や長期保存のメリットがとても良いと感じました。

このお菓子や食育の取り組みで、SDGsの下記目標に貢献していることが分かります。

目標2「飢餓をゼロに」

目標3「すべての人に健康と福祉を」

目標4「質の高い教育をみんなに」

目標10 「人や国の不平等をなくそう」

お菓子を通して食育、そして喜びを。

お菓子が救世主として認知されることを願って。

引用:https://sdgs.media/blog/3620/